春日部山﨑療術所の特徴は、「頭頂から足裏まで擦って熱感を抜く」ことです。

少し変わっていて、すべての方にご理解いただけないかもしれませんが、一番理解していただけるとしたら、「かっさ」みたいなものだと思っていただければよいと思います。

二人がかりで行う「かっさ」みたいな療術

「かっさ」は、どちらかというと美容目的でご自分でできる範囲を擦る方法ですが、当店では、私と家内の二人がかりで頭から足裏まで全身を擦っていきます。

全身を「かっさ」することだと思っていただいてもよいと思います。

是非、最後まで読んでみてください。

また、分かりにくいとか、もっと詳しく知りたいと思うことがありましたら、是非、お電話でお問い合わせください。

どんなお悩みのどんな方がご来店されても、頭頂から足裏まで擦って熱感を抜きます

私たちはお客さまの「痛みをとる」ことを一番の仕事と考えています。

腰痛でお悩みの方、肩の痛みでお悩みの方、頭痛でお悩みの方・・・など、いろんな痛みでお悩みの方が来られますが、山﨑療術所では、どんな方が来られても、「頭頂から足裏まで擦って熱感を抜く」ことを繰り返します。

頭のてっぺんから足の裏まで上から順番に下に向かって擦っていきます。

妻と二人で行います

お客さまの頭頂から足裏まで擦るのは、毎回、妻と二人がかりで行います。そのため、1回の療術はお一人にしかできません。

それで、必ずご予約をいただくようにお願いしています。

コリや痛みは熱感や電気のように感じます

「抜く」というのは、お客さまの体を擦っているときに感じる、余分な「熱感」や「電気のようにビリビリした感じ」を取り除くことです。

その感じは、器具を通して私たちの体を通り抜けて足裏から抜けていきます。すると、痛みがおさまりやすくなります。

効果的に抜くためには、頭のてっぺんから足の裏まで擦ることが欠かせません。もちろん、最初からそのことが分かっていたわけではありません。毎日同じ作業をくり返しているうちに、だんだん分かるようになりました。

現在は、どんな方が来られても、まず、「頭頂から足裏まで擦って抜く」ことを原則にしています。

効果を上げるには、お悩みの場所を擦るだけでは足りません

以前は、お客さまが「ここが痛い」といわれる場所を重点的に擦っていました。もちろん、それである程度の効果は出ます。

しかし、本当に楽になって満足して帰っていただくには足りないことが多かったです。

からだには流れがあります

からだには流れがあります。滞っている部分の流れをよくすれば痛みが軽減されるのは確かですが、それよりも、毎回、全身の流れをよくすることを心がければ、もっと効果が上がります。

全身を擦ることにしたのは、妻の長年の肩こりに効果があることが分かったことがきっかけです。擦る訓練をしていた当時、肩だけ擦るより、頭から足まで擦った方が肩こりがずっと楽になるというのです。

そういうものかと思って、私もためしに頭から足まで擦ってもらいました。

私は肩こりになったことはないのですが、なるほどお酒を少し飲んだ時のように全身がポーッと温かくなることが分かりました。全身の流れがよくなるのです。

妻と話し合って、毎回、お客さんの頭頂から足裏まで擦ることを基本動作にしようと決めました。

「きっといい結果が出るね」と話しました。

頭頂から足裏まで全身を擦るのがよいのです

頭頂から足裏まで全身をくまなく擦る、抜く、を繰り返していくと、痛みがなくても流れの悪い所が発見できます。その場所を擦って刺激して、さらに擦る、抜くを繰り返すと、だんだんと滞っていたものが流れるようになっていきます。

具体的にどのように擦って抜いているか、ブログを読んでいただくと感じがお分かりいただけると思います。

流れがよい場所は擦った時に滑りがよく、流れがよくない場所は擦った時に滑りが悪く、特に滑りが悪い時は、まるで器具に糊でもついているんじゃないかと思うような「ねばり」を感じます。

たとえば、「肩こり」がお悩みで来られたお客さまに、「なぜ、肩こりなのに全身を擦るのですか?」と聞かれることがあります。きっと、肩だけ触られると思って来られたので驚かれるのです。

もちろん、これまで説明したようにお答えしています。

レインボー療法からスタートしました

私たちの療術は、もともとレインボー療法を学ぶことからスタートしました。私たちの原点です。

レインボー療法は、古来より伝わる陰陽五行説を源として、1992年(平成4年)に小野田順亮先生が開発された療法です。

あらゆる不調は、その不調部位を通る経絡と氣の滞りが原因と考え、その流れを改善させる必要があるとしています。

そこで、形状と鉱物の力を利用した「レインボーパワー」という器具と、色と素材の力を利用した「レインボーテープ」を、経穴(ツボ)や不調部位にアプローチする事によって『氣』や『経絡』の流れを整え、自然治癒力を引きだすという療術法です。

本当に、この療法と出会ったことにいくら感謝しても感謝しきれない思いです。

レインボー療法を学んで、からだにある余分なものを抜くことを訓練し、それが抜けるとお悩みの症状が改善されることを学ぶことができました。

気感ができてきました

訓練している間に、私にも妻にも、少しずつ「氣」の感覚、いわゆる気感ができて来ました。

これは、レインボーという先端が細くなった器具を使うことで、からだに触れる範囲がとても狭く限定的になっていたことが感覚を育ててくれたのだと思っています。

「擦る」ことで流れがよくなることに気づきました

その後、ふとした思いつきから、余分なものを抜く前に、その周辺を擦ると抜きやすいことに気がつきました。そこで、レインボーの底や横腹部分を使って擦るようになりました。

また、インターネットで調べてみると、世の中には擦って流れをよくする器具がいろいろあることが分かりました。

擦る道具をいろいろためしています

「かっさ」や「砭石療法(へんせきりょうほう)」など長い歴史を持つ療法があり、器具もいろいろな種類があることが分かりました。

それで、木、水牛の角、メノウなどの天然石、金属のステンレス、チタン、などを順番に購入して使ってみました。形状はいろいろなものがありましたが、レインボーを使っていたおかげで先端が細い方が自分に伝わって来る感覚が鋭くなることが再確認できました。

材質に関しては、慣れが必要だなと思いました。しかし、私には金属が合っていて、一番使いやすく感じています。持った瞬間に私の体温が伝わり器具が温まります。

また、金属は重さがあるので、お客さまのからだに当てた時に意識しなくても皮膚を押すことになり、私はからだの感覚を「読む」ことに集中できます。

「擦る」ことにいろいろな意味があるようです

「かっさ」は、もともと中国の民間療法で、肌を擦り、リンパや血液の流れを活性化することで老廃物を流し、痛みなどの不調や滞りを緩和させることが目的のようです。

しかし、かなり強く擦るようで、皮膚の色が変わっている画像を見たことがあります。私自身、個人的に体験してみたい魅力があります。きっとすごく効果的だと思います。

ただ、うちのお客さまは年齢層が高いのです。低刺激で「擦る」効果を得られるように毎日試行錯誤して、その方法をお客さまにご提示するのが私の役割なのかなと思っています。

いまはこのようなことを心がけています

毎日気をつけていることです。

器具を通して伝わって来る感覚に集中します

お客さまのお悩みは、最初にお聞きしています。しかし、痛みやコリがある場所だけが問題でない場合が多いので、先入観を持たないように頭頂から足裏まで擦ることに集中します。

器具から伝わって来る感覚、熱感、冷感、皮膚に感じるチリチリピリピリとした感覚、足裏から抜けていく感覚の強さ、体全体で感じるすべての体感などを真摯に受け止めて療術に当たるようにしています。

また、肌の表面に現れる、色や凹凸、擦ることによって立ち上るにおいにも注意します。

そして、いままでの経験から、器具から伝わって来る感覚は確かなものなので、原因の場所がわかるまで、何度も擦って熱感を抜くことを繰り返します。

妻が感じたことと私が感じたことを必ず交換します

いつも一人のお客さまに妻と二人がかりで療術しています。私の感じたことと妻が感じたことを毎回交換して、次回、来られた時のために情報共有しています。

お医者さんに診てもらうようおすすめすることがあります

私たちは器具を通してお客さまの体の状態を感じていますが、重い症状ではないかと感じる時があります。

その場合は、すぐに病院に行って診てもらうことをおすすめするようにしています。