膝の痛みとむくみがありました
以前通われていた50代後半の女性が、膝の痛みで来店されました。
初めて来店されたのは、勤めていたパン工場で休みなく使っていた手指の痛みがきっかけでした。話を聞いてみると、指の痛みはおさまったようです。そして、膝の痛みはどうも足全体の疲労のようです。
(画像はイメージです)
目次
膝が痛くて手すりを使っても階段がつらい
両膝、両足にむくみがあり、階段を上がる時に手すりを使ってもつらいと言われます。
以前、とても元気になっていたのですが慢性の痛みになっているのでしょう。また、以前と同じように、うちのお店に来た後、そのまま都内まで買い物や食事に出かけられるように頑張りましょうと励ましました。そういう方だったのです。
治療ベッドにうつ伏せに寝てもらい療術を始めました。器具を持ってベッドの脇に立つと、疲れ切っているようでチリチリとした熱感が伝わって来ます。
調子が特によくない患者さんの場合は、そのチリチリした感覚が、指先から私の体に入ってきて体がかゆくなるように感じる時があります。
そんな時は、もう一方の手のひらでゆっくりかゆく感じる所を払って、まず、その感覚を体から離します。
頭に感じる熱感をまず首筋に下ろしました
後頭部から頭の中心へと器具を使って探っていくと、頭の両側から熱感が出ています。よく擦って2度器具の先端を立ててその熱感を抜きます。しかし、なかなか熱感が収まらないので繰り返しました。
まだ少し残っていますが、あまり集中的にやると体全体の熱感が頭に集まってしまい、頭痛に発展しかねないので、一度首筋に移動します。
擦って擦って背中に流します
しかし、擦らずともここからも熱感が出ていて、擦って擦って背中に流していきます。
妻の持ち場である背中からの療術が始まったので、上の方にたまっていた熱感を下に下げるよう指示しました。こういう時は、思い切って軽く足裏まで一度熱感を下げていって、足裏で一度熱感を抜いてしまうのがよいのです。
妻は「あちち」と少し表情を変えて耐えています。お客さんのこの時の足の様子は、蹴飛ばすような感じで器具に反発してきます。お互いに熱いのです。しかし、器具を10秒ほど当てていると普通の状態に戻りました。
ふくらはぎはパンパンに張っていました
改めて、妻はまた背中に戻り、いつも通り始めました。
私は膝からふくらはぎの療術にかかります。むくみがあり筋肉痛もあるのでパンパンに張っています。ふくらはぎも擦って擦って、熱感を抜くことを3度ほど繰り返していくと柔らかくなってきました。
さらに、足裏を何度も何度も擦り続けます。するとだんだんと滑りかよくなってきてむくんでいた足が小さくなったように感じました。ここで、もう一度器具を立ててして熱感を抜きました。
流れがよくなり擦ると滑りがよくなりました
妻は腰からふくらはぎへと移動して擦っていますが、調子よく流れているようです。調子が良い時の手の動きはロングストロークで、しかも滑りがよいので動きがだんだんと速くなっていきます。
そういう時は、少し不調な部分を見つけてかき出すかのような動きに変わっていっても、お客さんが痛みや不快を感じない顔つきで横たわっているので分かります。
次に、横を向いてもらって、また頭から始めますが、先ほどのような熱感は感じられずとても調子が良いです。そのまま首から肩を経由し、手から指先に器具を移動します。流れがよくなっているのを感じます。
いつものように左手の掌を軽く擦ってみると、親指の付け根にある太陽丘は硬くなっていて、擦ると少し痛気持ちいいと言ってくれました。
繰り返し擦ったり器具を立てて熱感を抜くと、手のひらが温かくなってくるのを感じます。
次に仰向けになってもらいました。
頭から顔を探っていくとベトッとした滑りにくさを感じましたが、3度ほど熱感を抜くと調子を取り戻しました。
妻はお腹を探っていましたが滑りが良く調子よさそうです。体全体に感じる熱感を手で4度ほど払い、静まったところを確認して本日の療術は終了です。
この方の経過は、ばね指の後、膝痛を解消するために通われていた女性の経過でお読みいただけます。