左ひざの痛みが落ち着いて、散歩が出来るようになりました
50代後半の女性が1週間たって来店されました。
今日は調子よさそうな感じです。早速いつもの通り着替えていただいて、ベッドにうつ伏せに寝てもらって始めました。
(画像はイメージです)
目次
今日は頭皮がゆるんでいます
器具の底で頭から擦っていきます。熱感は感じませんので、調子がよさそうです。スピードを上げて強く擦っていきます。
頭皮が緩んでいるので、擦ると頭皮がやわらかさが手に伝わってきます。強く擦っているのですが、痛むどころか眠そうな雰囲気です。こういう調子の良い時はさらに血行をよくするために強く強く擦っていきます。
右手に器具を2本持って垂直に立てて擦りながら徐々に寝かしていき、ゴシゴシ左頭部半分を擦ります。
頭頂から首のつけ根に向かって寝かしながら擦り、また、頭頂に戻ります。背中を擦る時と同じように川の字を書くように擦って、擦り残しがないようにします。次に左手に器具を持ち替えて右手の動作と同じようにゴシゴシ擦ります。
その次は、後頭部から首筋にかけて擦り、さらに右腕、次に右手の手のひらという順に移動しながら擦っていきます。すべりの悪い引っ掛かりを感じたら器具を立てて抜いてを繰り返して移動して行きます。
肩も背中もよい状態
今日は、左肩から左腕にかけて少し流れが悪いようですが、立てて抜いてを3度繰り返して再度擦ってみるとまずまずの調子でした。それほど気にするほどではありません。
次に、背中で器具を横に移動させながら腰の方に移動していきます。調子よさそうです。縦方向にも川の字を書くように擦っていきますが、今日はめずらしく、張って高くなったように感じるところはなかったです。よい背中の状態です。
でも、一応背骨に沿って首筋から腰に向かって、左右の手に器具を1本ずつ持って、抜いていきます。
少し強めに押していくと、そこそこというような感じでため息がもれます。こちらも楽しく感じてハイペースでより強く押して抜いていきます。腰のあたりも流れがよかったです。
ふくらはぎに滞りがあるようです
妻は、いつものように腰から始めて、もも、ふくらはぎ、足首に向かって擦っていました。見ていると、ふくらはぎのところに時間をかけています。
前々回から今度で3度目ですが、ふくらはぎを擦る時に変化を加えています。
新しいことを試しています
まず、逆なでするように足首から腰に向かって1度擦り上げます。そして、腰から足首に向かっていつものように擦ります。さらに、また逆方向に強く擦り上げていきます。そして、また、腰から足首に向かってと強く擦り下げていきます。
この動作を前々回から試してみて、とても調子がよい結果につながるように感じています。
下肢の血液循環は、上から下へと血液が流れていき、ふくらはぎ付近にある血液弁で自然に調整され、今度は逆に下から上へ血液が心臓に戻っていきます。
この流れを器具を使って再現すると、停滞していた血液の流れがよくなり、調子がよくなるのではないかと考えたものです。普通は、流れと逆方向に擦ることはしません。
ささいなことですが、いままで学んだ理屈理論だけではなく、新しいことを試してみることが、技を上達させ、お客様にとってよりよい療術ができるようになると感じています。
今度は体を横向きにしてもらいます。
腕の付け根に引っかかりがありました
また頭から擦り始めます。調子がよいのでどんどん進めます。腕の付け根がとても引っかかって流れが悪いと感じたところを繰り返し指先の方へ擦って流します。
顔とオデコから次いで耳の穴に器具を入れてたまっている熱感を取り除いていきます。必ずといってもよいほどボッと抜けます。
次に、反対側を上にして横向きになってもらい、また頭から擦り始めますが、顔、耳など同じ動作を繰り返します。
最後に仰向けになってもらいました。頭頂からおでこまでの間を探りながら擦っていきます。顔全体、オデコのあたりから首にかけて擦っても調子よさそうです。
こめかみに器具の先端を当てると、スッキリした顔つきになっています。しかし、熱感はまだ感じるので器具を当てて抜いた後、手で下へと手で払って流します。
妻は胸からお腹のヘソの回りへと移動していきました。
最後に膝の回りを、円を描くように軽く擦り、お皿の周りも軽く細かく先端を当てて熱感を抜き、それから足裏まで下に向けて擦り、二人で手で払って終わりました。
この方はもともとバネ指の痛みで来られ、今は左ひざの痛みで通って来ています。
一時、調子を落としていましたが、スッキリとした顔つきになったので、よく眠れている様子です。
お帰りの際は、お茶を飲みながら「お父さんと今朝から30分ほど散歩を始めたんです」とのこと。療術後は気分もよくなったようです。
今日も優しいご主人に車で乗せて来てもらったそうで、帰りに買い物して帰りますと笑顔でお帰りになりました。