慢性の頭痛が先週からおさまっていますが、背中に盛り上がったような張りがあります
先週に引き続き、60代の女性のお客さまが来店されました。
治療着に替えていただいて、治療台にうつ伏せになっていただいて始めます。
目次
頭痛特有の滑りの悪さは今日はあまり感じない
いつものように頭頂部から始めます。頭部はまあまあのようです。ゴシゴシ擦っていきます。そして滑りの悪い所をいつものように器具を垂直に立てて抜いていきます。
先週に引き続き、それほど熱感がなく調子のよさを感じます。次に後頭部から首筋に移動、擦って抜いてを繰り返します。
そして、背中の方に移動します。
お客様の右側に立ち、首筋から腰の方に器具を立てて擦り下げますが、動かし方は「川」の字を書くようにします。
背中の大腸の裏あたりが盛り上がるように張っています
いつものことながら背中に盛り上がった部分があり、流れが停滞していることがわかります。今日も療術の終わりまでにこの盛り上がった部分を平らにしてお帰りいただかなければいけません。
背中から観察してみると、いつも胃腸がある場所の裏側、特に大腸のあたりが盛り上がっています。慢性的に調子がよくないということなのでしょうか。
盛り上がっている場所全体を、器具の先端を立てて当てて抜いていきます。強い熱感がありますが、当てて抜いてを繰り返すと、胃腸が動き出し、ググーッと鳴っています。
熱感が強いところはやはり痛いところ
移動していくと、腰の右側に特に滑りが悪い所を発見しました。器具を立てて抜きます。熱感が強くアッチチです。
ここでお客様に痛みはないですかと尋ねると、今当てた部分が痛かったんですとのこと。見逃さずに済んでよかったとほっと胸をなでおろしました。
定期的に来られている方はこちらも慣れてしまいがちなのですが、いつも初めて療術する時のような気持ちを持つことが大切です。
今日みたいに、どこにこのように気の流れの悪い所があるかもしれません。続けているうちに盛り上がった部分がなくなり、背中全体が平らになったのでこの場所は終わりです。
いつも硬いふくらはぎが柔らかい
妻は腰から下、膝からふくらはぎ、足へと擦っています。こちらは調子がよさそうです。私は、足下に回り、ふくらはぎから擦り始めます。いつもコチコチなふくらはぎが今日も柔らかいようです。不思議と調子が良いのです。
次に、体を横向きにしてもらいます。
私は、また頭頂部から擦っていきます。滑りがよく、前回に次いで調子がよさそうです。この方は通って来られるようになってちょうど7年になりますが、頭を擦っていて調子がよいと感じたのは前回と今回だけです。
先週からのトラコーマ(結膜炎)がやや悪化したそうなので、おでこだけよく擦りました。
耳の中も抜きます。器具を立てて軽くかき混ぜるようにした後、耳の中に挿し込んで軽く3秒くらい置くと気持ちよく抜けていきます。
横向きの反対側を上にして横向きに寝てもらい、同じことを繰り返して体を調整していきます。
最後は仰向けになって仕上げの作業です。私は頭から擦り始めて、首、肩へと移動していきます。顔を左右に向けてもらってリンパの周辺を擦っていきます。また、首筋に器具を当てながら移動して、あごの下も擦ります。調子がよいようです。
妻は、胸部からお腹、腰、太ももへと下へ下へと、いつも通り流れの悪い所を擦って流していきます。私は足裏をゴシゴシ擦っていきます。
最後に二人で手のひらでからだ全体を払って終わります。このお客様は慢性の頭痛と肩こりなのですが、今日は全体的に調子がいいなと感じます。
お茶を一杯飲んでお帰りになりました。
この方の頭痛の経過は、頭痛(原因がわからない)が持病の女性の経過でまとめて読んでいただけます。