調子が良くなって連休は遠くにお出かけだそうです
50代後半の女性が来店されました。治療着に着替えていつも通りベッドにうつ伏せに寝てもらい、療術を始めました。まず、頭を器具の底で擦ってみると、調子よさそうです。よく眠れているのでしょう。
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頭痛を感じないので、強く擦ります
こういう時は強めに擦る方がお客さんにとって気持ちが良いのです。そして、器具を通じて頭皮が柔らかいことが確認できます。
これが神経の使い過ぎの時、頭痛の場合や体調不良で調子が悪い時は、頭皮が硬く突っ張った感じがするものなのです。ですから療術を受けているお客さん強く擦られると、とても痛くて不快に感じるのです。
今日のようなコンデションの場合は、むしろ強ければ強く擦るほど清々しく気持ちが良いものなのです。こんな調子の良い時でも、擦れば熱感は感じられます。
若干の説明を加えますと、2本の器具を右手に持って垂直に立てて擦りながら徐々に寝かしていき、ゴシゴシ左頭部半分を擦ります。これは頭が丸いから垂直に立てたままではうまく擦れないからです。次に左手に持ち替えてゴシゴシ擦ります。
やはりこんな時でも、だんだんと熱感が上がってきます。集まったところで器具を立てて抜きます。こうするとどんどん頭が軽くなります。
今日も器具の先端を6か所ほどに垂直に立てて、熱感を抜いていきます。これで今夜もぐっすり眠れることでしょう。
今度は後頭部から首筋、さらに腕、右、左の手のひらへ交互に移動して擦っていくと、滑りがよく流れがよいようです。調子は良好です。
背中に盛り上がった張りがあります
次に器具の底を使って、いつものように背骨を中心に左右の首筋を片方ずつ軽く擦って調子を整えます。こちらは滑りが悪いだけではなく、熱感と説明できないにおいがします。また、背中が盛り上がっています。
いつものように背骨を中心に横方向に、左右へ行ったり来たり、擦りながら下方向へ移動していきます。
盛り上がっていて気になる部分は擦りながら下へ移動させ、滑りが悪く流れの悪い所には、器具を垂直に立てて数秒間抜きます。
そうしながら、舟の舳先を移動させるように器具を滑らせながら引っかかりのある所を探していきます。これを繰り返して腰のあたりまで移動していきます。
今日は背中に時間をかけます。盛り上がった感じが普通に戻るまで繰り返します。
お客さまは特に「ここが痛い」「あそこが凝っている」など不調を訴えていませんが、体を擦りながら観察し、調子を整えるのが私たちの仕事です。不調を抱えた方だけが来られるわけではありません。
妻は、腰から始めて、もも、ふくらはぎ、足首に向かって擦っていきました。妻も調子のよくない場所を見つけたようです。
左ふくらはぎが硬い
今日も、左ふくらはぎが特に硬く盛り上がっていて、滑りが悪いらしく、何度も器具の腹で擦っています。何度も何度も擦って抜いてを繰り返し抜いていきます。
今度は、私は足裏へ行って擦った器具を立てて抜く作業を繰り返していると、私の顔の方に、いつもは後ろ足を蹴上げるようにポーンポーンとなりますが、今日はそんなことありません。
いつもはお客さんの足が飛んできますが、妻の療術で抜き取るとことができたのでしょう。こういう時は、足裏に器具を立てて熱感を抜いてもそんなに気にならないようです。
今度は体を横向きにしてもらいます。
一通り擦ったあとは滑りがよくなります
また頭から擦り始めますが、先ほどのような熱感は感じられずとても調子が良いです。そのまま首から肩を経由し、お客さんの手から指先まで擦ります。
流れがよくなっているのを感じます。次に耳の穴に器具を入れてたまっている熱感を取り除いていきます。必ずといってもよいほどボッーと抜けます。
いつものように左手の手のひらを軽く擦ってみると、いつものとおり親指の付け根も気になることはありません。擦ると気持がよいようです。特に熱感はありませんでした。
次に、反対側の側面を上にして横向きになってもらい、また頭部から擦り始めますが、顔、耳など同じ動作を繰り返します。
最後に仰向けになってもらいました。
頭頂からおでこまでの間を探りながら擦っていくと、リズムに乗って調子よく滑ります。顔も擦りましたが、季節的に花粉症の症状は落ち着いています。顔全体、おでこのあたりから首にかけて何度も何度も擦っても調子よさそうです。
こめかみに器具の先端を当て何度か熱感を抜くと、スッキリした顔つきになりました。
余分な熱感は手で下へと手で払って流します。
妻は胸からお腹のヘソの回りへと移動していきました。
最後に膝の回りを、円を描くように軽く擦り、お皿の周りも軽く細かく先端を当てて熱感を抜き、それから足裏まで下に向けて擦り、私と妻は手で払って終わりました。
今日はまとめ代わりにお客様の話を
お茶を飲んでいるときの話ですが、調子が良くなってきたので、5月4日には電車とバスを使って佐野のアウトレットに行くそうです。お客さんと旦那さんとの会話では、本当に出かけても大丈夫なのかと聞かれたそうです。だからアイ・むさしやに行っているから大丈夫といったそうです。
ありがたくてこちらも自然と笑顔になります。
この方の経過は、ばね指の後、膝痛を解消するために通われていた女性の経過でお読みいただけます。